狭義のロックと広義のロック

 メロンのライブの激しさとインタビュー記事を読んでみると、ロックなライブはモッシュやダイブが在るのが当然と考えているみたい。記念部の掲示板でダイブやモッシュに意見を書いても反応がないのはそのせいかなと思っている。


 コレクターズやGOING UNDER GROUNDとのコラボで広義のロックに触れたはずなのに相変わらずダイブとかを喜んでいる節がある。


 70年代ニューミュージックという波が起きて、演歌、アイドル歌謡、メッセージフォーク、ハード・パンク・ヘビメタのような激しくアナーキーなロック以外は全部一まとめにニューミュージックにカテゴリー分けされた。とにかく幅が広くて、キャロル、RCサクせションといったロックもポップスとロックの中間のTULIP、ロック色が強くなったオフコース、抒情フォークのふきのとう、NSP、ブルースの上田正樹まですべて一緒。その頃の影響が残っているのか日本でロックというとシャウトして、暴れまわるものという狭義の定義がいまだに主流のような気がする。客が頭の上を転がりまわり、押し合いへし合いをするライブだけがロックというものではない。矢沢永吉さんをロックじゃないと言う人はいないと思うけど、ダイブなんか当然起こらない。


 ロック化計画が狭義のロックで進行して、後半に広義のロックになっていったけど、客席は激しくなるばかりでメロンもそれを望んでいるように思う。これからもスタンディングのみのライブしか行われないみたいなので、この流れは続くでしょう。こういうライブが好きではない私は今のままならいづれは客席から消えることになるでしょう。一応10周年までは付き合うつもりではいますが、年末次第かも。