電力

 明日菅君が記者会見するらしいけど、このまま原発が来春に全て停止してもわずかな電力不足しか起こらないという試算を発表するとのこと。電気予報を見ていても、最大で90%にしかなっていないし、当日の発電量に対する比率であって、全設備の能力に対する比率では無い。余力があるのは分かるけど、新エネルギーなどの開発なしに原発止めて足りるとは思えない。電力会社以外の発電施設をあてにするのは分かるけど、揚水発電を多大に評価している気がする。


 揚水発電は夜間の余剰電力で水をくみ上げて、溜めておいて、電力需要のピークに水を落として発電する電力設備。夜間の余剰電力は、出力調整が難しい原発が稼働しているから生まれているのであって、出力調整が簡単に出来る火力発電を余剰が出るほど夜間に運転するのは無駄。余剰を作って、揚水に回すことをかんがえているのかな。この点はかなり疑問。


 以前経産省が発電能力を出した時には、民間発電施設と揚水発電をほとんど評価していなかった。脱原発原発推進の結論を導くためのバックデータを作っているだけ。実情が正しく伝わってこない。真実を正しく伝えて、我々がどのくらい我慢しなければならないのかの判断材料にしてくれないかな。その上で原発を当面動かすのか、全部止めるのかの判断をすべきだと思う。