かば3

 昨日で全部終わりました。


 ストーリーは、かばとかば2で抜けていたお父さんがアフリカにかばを見に行く理由とかば2以降の話の2つが平行して演じられる。起点は、お父さんの3回目の命日に全員が集まるところ。そこにお父さんの娘と名乗るリオナという女の子(かばでお父さんの愛人だったと騙して慰謝料を巻き上げた女性の子供)、お父さんに柴ちゃん演じる若菜の調査を依頼された具志堅という謎の男、かばの研究をしている村田さん演じる悦子の彼氏原田、以前騙した女性などが出てきて、過去と現在の話題が平行して進む。これまでかばとかば2で伏線として語られて、本当の所がわからなかった部分を明確にしたという形でした。元々3部作を意識して作ったようにも感じました。


 かばとかば2でいろいろと出てきたエピソードの中でお父さんと時任の関係だけが謎のままでしたが、アフリカに行った理由が若菜の心の病が原因であるということを具志堅という調査を行った男の解説で分かるように作られていました。3作ともに信頼ということが一番大切だということを教えるという意図は十分に感じたので、いい話だったと感じました。


 3部作としては良くできていたとは思いましたが、筋の進行を気にする私には結構疑問もあったりしました。


・これは筋とは関係ないことなのですが、これまでのかば、かば2ではベストは1つという演出でアドリブはほとんど無くて、同じ舞台を見せるようにしていたのですが、今回はアドリブが物凄く多い。演出家のこだわりをリピーターサイドに立って曲げてしまうのがどうかなと思いました。

・具志堅という人物が登場して、若菜の問題を調査して、報告したことが語られる。この席に寺岡が同席している。寺岡はかば2では菅原家とかなり親密に生活していることが描かれていた。あの状況で3年も何も語らないのは不自然。いきなりこれまでに出てこなかった人物が語るという形になっている。具志堅もお父さんが亡くなってからずっと4姉妹を見守ってきたといいつつ3回目の命日まで出てこないというのも不思議に感じました。