東海村議会議員選挙結果

 予想通りの候補が落選するという実質無風選挙。18時以降は宣伝カーを走らせないという紳士協定があったみたいで、共産党と反原子力の無所属候補以外は18時以降の活動を行わなかったこともあり、これまでの村議会選挙と違い静かなまま終わってしまいました。


 投票率も前回67%から59.52%に下がる。震災と原発事故後の選挙にしては、立候補者が絞られて、原子力も争点にならずに終わったというのが全体の印象かな。


 1000票以上を獲得した候補は前回6人から4人に減少。この4人が今回の選挙を象徴しているように思う。

 1位は、民主党公認(唯一)で日立製作所職員という企業内候補。前回も1位当選

 2位は、原子力機構職員(旧サイクル機構)こちらも企業内候補

 3位も原子力機構職員(旧原研)同じく企業内候補

 4位は、反原子力で前回も当選している現職村議。投票率が下がり、票を減らす現職候補が多い中400票も増やしたのは、原発事故の影響。共産党系や村長系の候補の票が伸びていないので、脱原発票はこの候補に集中した結果。

 企業内候補は、固い組織に支えられている上に、日立、サイクル機構、原研いずれも昔は2名村議を出していたこともあるので、1人に絞れば当選は楽勝。(原研は、組合代表の反原子力候補だったけど。)争点にはなっていないが、東海村でも脱原発の流れがあることを4位の躍進が示している。村長派が1人増えて5人になったらしいけど、まだ4分の1しかいない。村長との露骨な対立は無いので、何かが起こるとは思えないけど、原子力に対する風当たりがどうなるのか見ていきたいと思います。