かば2を振り返って

 5日間毎日池袋に通って見続けたかば2。前作かばはコンプしたので、ほとんどを見ていることになる。


 舞台の内容は、かばの続編で、前作はお父さんがかばに殺されて、葬儀からその後に起こる出来事を描いていたのに続き、今回のかば2は、3回忌の法要がスタート。斉藤さん演じる三女弥生ちゃんの妊娠から結婚にいたる騒動と柴田さん演じる四女若菜ちゃんの彼氏を村田さん演じる長女悦子にどう伝えるかという2つの事件を中心に話が進む。それに前回謎だった時任の関係が明らかになるなど、完全に前作の続き。かばを見ていたほうが面白さは増すと思いますが、要点は今回オーストラリア帰りのいとことして出てきた三好さん演じるしとねちゃんが他の人に質問するという形で説明していたので、分からないことはあまり無かったように思いました。


 今回は脚本・演出の大田さんがメロンのことをより理解したみたいで、村田さんにはストーリーを壊さなければ自由にやっていいという箇所がいくつか与えられていて、村田ワールドが随所に見られました。村田さんは、お題が決まっていたり、制約がある中で面白いことを考えて実行するというのが一番得意のように感じているので、今回は良かったなと思っています。

 真面目で真直ぐなんだけど結構柔軟なところがある大谷さん演じる次女玲子。今回はラスト近くの時任さんとの絡み以外は、エピソードの中心ではなかったけど、調整役みたいな感じで意外と重要な役回りでした。メロンライブの時同様お笑い系統では村田&大谷ペアが活躍してました。


 弥生ちゃんが、妊娠して、結婚するまでにいろんなことがあって、最後に白いウエディングドレス姿。


 内容的には喜劇的要素が強くなり、笑いあり涙アリの舞台になっていました。


 気になったことは、前方の両端だと死角が出来てしまい、オチが見えないところが出てしまうこと。前作でも見えないところがあり、セットの配置が改善されて、前よりはましでしたが、ちょっとと思うところはありました。あと、弥生ちゃんと栄ちゃんの結婚に関して、親戚のおばさんが、女の幸せは、生活能力の高い男との結婚で、旦那は嫌な仕事でも我慢して家族のために働くものだ。それが家族に対する責任という発言をしている。まともな意見かなとも思えないことは無いのですが、通常結婚するときには男性側の職業は決まっていて、嫌な仕事かどうかは就職時に決まっている。家族のために我慢して働くのではなく、就職時に希望がかなったかどうかの問題。家庭で仕事の愚痴を言うのは、家庭環境が上手くいっていないか、よほど会社が嫌かどちらかのような気がする。この点はかなり疑問でした。